もっと見ていたい!映画『すずめの戸締まり』の感想【是非劇場でご覧あれ】

先週の土曜に見てきました。新海誠監督の最新作、すずめの戸締まり。見た率直な感想としては、テーマが色々あって、これを1本の映画に纏めるのはすごく大変だったろうなという印象で、でもだからこそ濃密で、もっとじっくり見ていたくなる、そんな素晴らしい長編オリジナルアニメーション映画でした。

本記事ではストーリーのネタバレ無しで、本作がどうだったか感想などを書こうと思います。まだ見ていない方に向けては、是非見てください!とお伝えしたいですね^^

ストーリーネタバレはしませんが、感想をお話する中で本作の雰囲気などが分かってしまう部分もあると思うので、情報を一切遮断したい方は閲覧しないようにお願いします!

目次

本作の良かったところ

新海監督の映画に対する想いや向き合い方が好き

冒頭にも書きましたが、本作では色々なテーマが凝縮されているように感じました。なので、見る人や世代によって受け取り方や感じ方は違うだろうし、一番刺さるテーマも変わってくるかなと思います。

ただ、そのどのテーマも新海監督が今自分たちと同じ時代を生きていて、その中で感じていることを等身大でテーマとして盛り込んでくれているので、とてもリアルで心にじわっと刺さるものがありました。

昨今の激動の世界の中で人々が感じているであろう閉塞感や辛いことと正面から向き合いながらも、それでもそれと折り合いを付けながら踏ん張って今を生きて、そしてこれからを生きていくための希望を見出していく人々が、この映画の中で描かれているように感じました。その姿からは活きる希望や勇気をもらえた気がします。

こうした感情を抱かせてくれるぐらいド直球な映画を作り上げて、世に届けてくれる新海監督が私は好きですね。

内容が盛りだくさんな分、もしかたら消化不良となる部分もあるかもしれませんが、すごく真っすぐな映画で感動するし、もちろんエンタメ作品としても素晴らしいので、是非劇場でご覧いただきたいなと思います!

今だからこそ感じるロードムービーの良さ

ストーリーネタバレが出来ないので、すごく言葉選びが難しいのですが(笑)、本作の良かった所をあえて一つ上げるとすれば、私は日本各地を巡るロードムービーというのがやはり良かったなと思います!

これは映画公式サイトにも載っているので言いますが、本作は九州の片田舎から物語が始まり、四国、関西、そして東京など日本各地を巡っていて、話の内容的にも日本全体を巻き込んでいるようなスケールの大きな物語となっています。

ロードムービーということで、単純に見ていて気持ちが良いです!コロナ禍以降、我々は自由に各地を行き来することが難しくなりましたが、本作の中では色々な場所を巡っているので、なんだか見ている自分までとても懐かしい気分になるというか、心が洗われているような感覚があった気がします。

日本各地を巡ることもあって、映画のテンポは非常にいいですし、音楽やBGMも軽快なので楽しいし、すがすがしい気分になります。

映像・音楽・演出の良さは言うことなし

正直本作のストーリーはモリモリなので、人によって良し悪しがちょっと分かれるかもしれません。私は好きですが。

なので、ストーリーは置いておくとして、それ以外の映像・音楽・演出に関してですが、これはもう文句なしで良かったです!「君の名は」や「天気の子」で見てきたような素晴らしい作品になっているし、個人的にはそれ以上に良かったと思います。特に終盤は、迫力も凄くてめっちゃ良かったです!

あと、声優に関しても、特に違和感もなく、良かったと思います^^

ちょっと気になったところ

映画で描き切るには時間が足りなすぎる

本作は一部では評価の賛否が分かれるかもしれないと思いました。

というのも、テーマがモリモリなので、2時間の中で描くにはとても時間が足りないなと感じたからです。これだと見方によっては、説明不足や消化不良という意見が出るのも仕方がないかなという感じ。

本作では小説が事前に発売されていたりしましたが、その小説とかを見れば背景や細部まで描かれているのかもしれませんね。もちろん新海監督の頭の中ではすべての設定や理由があるのだと思いますが、やはり2時間という枠の中ではちょっと時間が足りていないかなという印象はありました。

でも、本作はすごく広がりがありそうな感じがしたし、もっと日本各地の風景や人々との出会いを見たいなと思う部分もありました。すごくきれいで感動的な物語だし、元気や生きる勇気ももらえるので、是非NHKとかの連続アニメとかでやってほしいなと思いましたね^^

ちょっと大人向けかな?

あと、最後に本作はちょっと大人向けかな?という印象もありました。

「君の名は」や「天気の子」は分かりやすいボーイミーツガールな話でしたが、本作ではその要素ももちろんありますが、それ以外の要素も結構大きくなっていいます。

話の元ネタ自体を知らないお子さんも多いだろうし、より感情移入して見れるのはやはり大人の方だと思うので、そう意味では本作はどちらかというと大人向けかなと思いました。

でも逆に言えば、30代以降くらいの大人の方が見ると、結構刺さるんじゃないかなと思います!

まとめ・余談

これは余談ですが、本作の一部シーンの舞台が私の最寄り駅の「御茶ノ水」となっていて、びっくりしました笑

日々、通勤や生活で通っている道や街並みだったので、一人勝手に興奮してました笑 でもそういうのがあるとなんだかちょっと嬉しいですよね^^

以上、映画『すずめの戸締まり』の感想でした!

本作は、前作や前々作に比べれば少し難しい作品だったかもしれませんが、私はとても良かったと思います。

これから先年齢を重ねた後に見ると、また違った印象になるんじゃないかと思いました。それぐらい味わい深い作品でした^^

是非、劇場でご覧ください!!!

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