8月から従業員を採用したので当事務所としても労働保険の加入手続きをしてきました。労働保険は社会保険の一つで社労士さんにお願いすれば手続きを代行してもらえます。私もお願いしてもよかったのですが、まずは自分でやってみるというのが自分のモットーなので、今回は勉強のためにも自分でやってきました。
本記事では、労働保険の加入手続きの流れや体験談についてお話ししたいと思います。
全体的な手続きの流れと所要時間
手続きの全体的な流れですが、まずは労働基準監督署で労災保険の加入手続きを行い、そのあとにハローワークで雇用保険の手続きをします。私の事務所は東京都千代田区にあり、労基もハローワークも管轄は飯田橋にある同じビルに入っていたので、同じビルの中で手続きは完結しました。
手続きの全体的な流れは厚労省のこちらのサイトに説明があるので参考までに。
労災保険と雇用保険の手続きにかかった時間は約1時間ぐらいでした。労災保険は必要書類をもってその場で書類を記載し、雇用保険はあらかじめ書類をネットからダウンロードして8割ぐらいは記載して書類を持参しました。もっと時間はかかるかなと思っていたので、早く終わってよかったです。
労働保険の加入手続き
労災保険(事前問い合わせ→当日書類記入)
事前に管轄の労基に電話して手続きの流れや必要書類の確認をしました。事前確認は自分で手続きをする方であれば是非された方がいいと思います。当日いきなり行って何か不備があって二度手間になると最悪ですからね。
電話で下記がわかる書類を持参してくるよう言われました。
- 屋号
- 事業所の所在地
- 代表者の名前
私は開業届の控えを持参しました。
労基の窓口で新規加入の手続きをしたい旨を伝えると、①「保険関係成立届」と②「概算保険料申告書」の書類を出すように言われ、書類の書き方も丁寧に教えてもらえました。
①の記載内容としては、事業所の名称や住所などの基本情報などで、②では来年3月末までの概算給与に基づく保険料の計算をしてそれを申告書に記載することになります。計算自体は簡単で、受付の方も一緒に計算してくれるのでその点は問題ありませんが、概算給与については事業主側で計算するしかないので、その点事前に確認しておきましょう。月給や賞与、時給であれば何時間ぐらい働く見込みがあるか、残業代の有無などですかね。
上記書類の記載が終わると、受理してもらって、届出書等の控えと納付書をもらいます。届出書等はこの後雇用保険の手続きで使い、納付書は金融機関の窓口で納付が必要になります。
雇用保険(事前問い合わせ・部分的に書類記入→当日書類に加筆)
雇用保険についても事前にハローワークに手続きの流れや必要書類を電話で確認しました。必要書類は下記を言われたのでそれぞれ準備しました。
- 開業届の控え
- 事務所の賃貸借契約書の控え
- 雇用保険被保険者の採用書類
- 給与支払事務所開設届出書の写し
- 事業主の住民票の写し(全員、マイナンバーなし)
- 税理士資格の証明書の写し
必要書類については、事業内容や届け出の内容で結構変わってきそうな感じだったので、やはり現地に行く前に事前に確認されることをお勧めします。
7階の労基で労災保険の手続きが終わった後に、3階のハローワーク雇用保険適用課に行って雇用保険の手続きをしました。事務所の新規加入の手続きをする場合は、従業員の資格取得届も雇用保険適用課でできるとのことで3階で一緒に済ませました。(新規適用後の従業員の加入手続きは雇用保険得喪課とのこと)
事前にある程度書いておいた書類を窓口で聞きながら加筆して、必要書類と一緒に提出。その後少し待つと手続きが完了して、雇用保険の「適用事業所台帳」と「雇用保険被保険者」の関係書類一式をもらい手続き完了です。「雇用保険被保険者」の関係書類一式には、従業員に渡す通知書と保険者証も切り取りできる形でくっついているので、これは後日従業員に渡します。
まとめ(結構大変だけど教えてくれる)
以上、労働保険の加入手続きについてでした。
自分でやって思いましたが、やはりめんどくさいですね笑 これは社労士さんに頼みたくなるやつだなと実感しました。ただ、労基やハローワークの人も丁寧に教えてくれるので、時間がある方や、社労士さんへの報酬を節約されたい方はご自分でやるのも全然ありかなと思います。
今回、労働保険の手続きを自分でやってみて、労働保険に関する知識が深まったので良かったなと思います。