会計士は一定の書類を提出することで、試験無しで税理士資格も取ることができます。
会計士が独立する場合、大企業相手の監査を個人でやるのは難しいので、税理士資格をとって、税務の仕事をやっていく方も多いと思います。
会計士が税理士登録をした場合に大変なのが、それぞれの資格で一定の研修単位数を満たさなければならないという点です。
会計士・税理士が求められる研修要件
会計士の場合
会計士は以下を満たす研修を受ける必要があります。
履修期間は毎年4月1日から翌年3月31日までです。
- 当該事業年度を含む直前 3 事業年度の合計単位数が120単位以上
- 当該事業年度に必要な単位数 1事業年度20単位
- 必須研修科目の履修単位数(職業倫理2単位、税務4単位、監査6単位(うち不正2単位))
3年間で均等に研修を受けるとした場合、毎年40単位の研修が必要となります。
そして、必修単位もあるので注意が必要ですね。
税理士の場合
税理士については、以下の要件を満たす研修を受ける必要があります。
履修期間は会計士と同様に、毎年4月1日から翌年3月31日までとなります。
- 当該事業年度に必要な単位数 1事業年度36単位
会計士に比べれば、税理士の研修要件はシンプルですね。
また、会計士より必要な単位数が4単位少ないのも地味にうれしいポイントです。
研修の受講は計画的に
会計士も税理士も、Eラーニング研修が充実しているので、自分の時間のある時に受講することができます。
ただ、いつでも受講することができるということは、自分でわざわざ見る時間を作る必要もあるわけで、実際に行動に移すは結構大変です。
会計士が税理士登録もする場合は、会計士と税理士の二資格分の研修(計76単位:会計士40単位+税理士36単位)を受ける必要があるので、もっと大変になります。
基本的に1単位=1時間で計算されているので、年間76時間を捻出する必要があります。
もし、3月になって1単位も取得していなかった場合には、3月は毎日2.5時間(76時間÷31日)の研修を受ける必要があります。
3月は会計士も税理士も職業柄、繁忙期となるため、上記はかなり絶望的な状況だと思います・・・
そんな状況にならないためにも、計画的な受講が求められますね。(←自分への戒め)
まとめ
ちなみに、本記事執筆時点での私の履修状況は以下の通りです。
- 会計士:3事業年度合計で84単位→残り36単位(必修は対応済み)
- 税理士:17時間→残り19時間
会計士・税理士合計で後55時間の受講が必要ですと、、、
3月末まであと51日だから・・・毎日1時間は受講が必要な計算になりますね^^汗
来年はもっと計画的に受講しようと思います!