特定の顧客や業種に偏らないことでリスク分散になる

経営戦略として、特定のお客さんや業種に偏らないことが大切だと考えています。なぜなら、大口顧客や特定の業種に特化していると、その売り先との関係が無くなったり、その業種が弱くなってきたときに一気に自分の売上も下がるからです。

守りという訳ではありませんが、何かあった時でも負けないような経営体質にしておくことが重要です。

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特定の顧客・業種に偏らないことでリスク分散になる

大口顧客は諸刃の剣(経験談)

私は2021年1月に個人の会計事務所として独立開業しましたが、お客さんはいない状態でのゼロスタートでした。そんな中、前職の税理士法人から仕事を外注して頂き、結果的には2021年はその仕事だけで数百万円の稼ぎを得ることが出来ました。

ただ、その仕事はいつかは無くなる可能性がありましたし、あくまで外注されているだけなので、自分でハンドリングできない分仕事を失うリスクもありました。そのため、2021年で自らその案件からは離れることにしました。

その案件で自分の年間売上の半分近くを稼いでいた状態だったので、その仕事がなくなれば、自分にとっては大ダメージです。そんなリスクを抱えながら仕事をするのはあまりいい状態とは言えません。

そういう経験もあって、特定の顧客に頼るリスクというのを個人的には強く意識しています。今では、自分の力で集客し、継続的な収益を得られるような地道な経営をするように心がけています。

リスク分散を図るためのコツ(様々な業種をターゲットにする.etc)

売り先のリスク分散を図るコツは他にも色々あります。ご自身の業種や業界、職種によってリスク分散をどう図るかというのは変わってくると思います。例えば、下記があります。

  • 特定の大口顧客に頼るのではなく、顧客数を増やす。
  • 特定の業種、業界、職種をターゲットにするのではなく、偏りが出ないようにする。
  • スポット案件よりも継続的な案件に注力する。
  • 販路を複数持つ。対面の他、通販やテイクアウトなど。
  • いっそ異業種に進出する。製造業が飲食業をやるなど。
  • 販売する商品やサービスのラインナップを充実させる。

自分の売上の性質を分析して、どういう軸でリスク分散を図るのかということを考えることは有用と思います。

もちろん、一番の強みとなる商品やサービス、売り先については、ある程度注力すべきです。それが自分の強みとなり、同業他社との差別化にもなります。ただし、そこに自分の経営資源を集中させすぎるのは時にリスクを伴うということも忘れないようにしましょう。

まとめ

コロナ禍では業界の明暗が如実に分かれてしまいましたね。巣ごもり需要を捉えたゲーム業界は軒並好業績ですし、逆に移動制限により旅客業や観光業は大打撃を受けています。

さすがにコロナのような天災は予見のしようがありませんが、それでも考え得る限りのリスクを考えて、そういった不測の事態にも強い経営体質となっておくことが重要かなと考えます。

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