つい先日、所轄税務署から「関与先名簿及び従業員名簿の提出のお願い」という書類が届きました。
中身を見てみると、「自分の事務所で関与しているお客さんや、雇っている従業員(税理士)の報告をお願いします」という趣旨の書類でした。
私は税務署さんとは仲良くしたいので、もちろん提出しました!
今日は関与先名簿等を提出するメリットについて考えてみたいと思います。
関与先名簿と従業員名簿の報告内容
関与先名簿では、自身が関与しているお客さんについて下記の報告が求められていました。
- 氏名又は名称
- 納税地
- 所轄署
- 関与開始年月日
- 備考
従業員名簿では、自身が雇用する従業員について下記の報告が求められていました。
- 住所、氏名、性別、生年月日
- 税理士登録区分、税理士登録番号
- 採用年月日
- 業務の内容
上記名簿の提出をお願いする理由としては、書類には「税理士業務の適正な運営の確保を図るため」と書かれています。
ちなみに、これらの名簿はこちらの国税庁HPに、ワードやエクセルのデータも掲載されていました。
そのため、Excelで入力して印刷するというのが早そうですね。
データで作成しておけば来年も楽ですし。
提出することのメリットを考えてみた
税務業務がスムーズになる
税務実務においては、納税者の代理で税務署に連絡することもしばしばあります。
この関与先名簿が税務署側でどのような処理をされているかは分かりませんが、おそらく納税者ごとに関与税理士として登録されているのでしょう。
もしそうであれば、問い合わせをした際に関与税理士であることがすぐわかるので、税務署側の対応もスムーズになることが想定されます。
税理士業は多忙を極めがちなので、余計なことに時間を使っていたら仕事が回りません。
そのため、税務署側とのコミュニケーションを円滑にするためにも、関与先名簿の提出は有用だと思います。
税務署の印象が良くなる
「長いものには巻かれろ」ではありませんが、行政を敵に回してもいいことはありません。
実務的にも日頃からやり取りする所轄税務署からのお願いですからね、素直に対応しておいた方が無難でしょう。
税務署の印象が良ければ、自分の税務業務もスムーズに行うことができて、それは間接的にお客さんにも関わってきます。
お客さんの利益を最大化するためにも、こうした行政への対応もしっかりすることは大切なことだと思います。
まとめ
関与先名簿等はの提出はあくまでお願いベースなので、提出しなくても特段罰則等はありません。
しかし、ちゃんと提出して税務行政に協力した方が、得られるメリットは大きいかなと個人的には思います。
Excelで簡単に作ることもできますし、こうした事務はサクッと対応するのが良いかもですね。