役員報酬は基本的に毎月同額が支給されるので、銀行の定額自動振込サービスを利用するのが効率的です。金額が変わらないのに、わざわざネットバンキングを開いて、毎回同じ振込の操作をするのも無駄ですからね。私も定額自動振込を利用しています。
また、役員報酬の振込先を同じ銀行の個人口座にしておくことで、振込手数料も無料に出来ることが多いと思うので、そのようにするのがオススメです!
役員報酬を定額自動振込で払うとはどういうことか?
役員報酬は基本的に1年間は同額
今回ご紹介する、「銀行の定額自動振込で給与を支払う」というやり方は役員報酬にマッチしたやり方です。なぜなら、役員報酬は基本的に毎年事業年度開始後3か月以内に決めた金額を1年間毎月支給し続けるためです。支給金額が毎月同じなので、定額自動振込サービスにマッチしているという訳です。
なお、実際に振込金額を設定する際には、控除される社会保険料や源泉税(所得税・住民税)も考慮する必要があるので、その点考慮して、正味いくらで振込をすればよいのかは事前に確認しておきましょう。顧問税理士がいる場合には、税理士の方で算定も可能と思います。
銀行の定額自動振込の仕組みや設定方法
定額自動振込は銀行によって提供されているサービスなので、ご自身の会社の法人口座の銀行が提供している定額自動振込サービスを利用することになります。例えば、私の会社の法人口座は住信SBIネット銀行なのですが、定額自動振込は以下のようなサービスになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
登録件数 | 10件まで |
設定方法 | ・毎月の特定日(1~31日) ・毎週の特定曜日 |
休日の取扱い | 振込日が休日の場合は、前営業日と翌営業日のいずれかを選択可能 |
手数料 | 個人:無料(他行宛ては上限あり) 法人:同行宛て無料、他行宛て145円 |
取消方法 | 振込当日6時まで |
例えば、私の場合は、毎月25日に所定の金額を同じ住信SBIネット銀行の個人口座に振り込まれるように設定しているので、毎月25日にその金額が自動的に振り込まれます。同行宛てなので、振込手数料も無料です!
実際の定額自動振込の設定は、ネットバンキングのマイページからWEB上で行うことが出来ます。通常の振込操作と似たようなものなので、特に難しいことはありません!
なお、ネット銀行大手のGMOあおぞらネット銀行でも、定額自動振込サービスは提供されています(サービスの詳細はこちら)。住信SBIネット銀行との違いとしては、登録可能件数が100件と10倍になっているのが大きな違いですね!
都市銀行や信用金庫などでも定額自動振込サービスは提供されていると思いますが、一般的には振込手数料がネット銀行に比べて高いケースが多いので、そういう意味では、ネット銀行でやる方がお得かなと思います。仮に1回100円だとしても、年間で1,200円となり、それが数年間と続くと数万円単位になってくるので、出来ればネット銀行の手数料無料でやることをオススメします!
クラウド会計ソフトの自動登ルールでさらに効率化
これは定額自動振込に限ったことではありませんが、freeeやMFなどのクラウド会計ソフトを利用していれば、振込の摘要欄をもとに自動仕訳ルールを作ることが出来るので、その役員報酬の定額自動振込でも自動仕訳ルールを作っておくと記帳も効率化できます。
給与の発生仕訳は別で作る必要はありますが、役員報酬の支給=未払金の消込という自動仕訳ルールを作っておけば、役員報酬の振込と未払金の消込という2つの作業をほぼ完全自動化出来ることになるので、ここまでまとめて効率化することをオススメします!(freeeであれば、仕訳登録まで自動化出来るので、完全に自動化出来ます)
まとめ
以上、毎月の役員報酬は定額自動振込の設定をしておくと効率的という話でした!
ITを使って効率化できるところはどんどん効率化していきましょう^^