freeeの振替伝票については「日常仕訳」と「決算整理仕訳」のいずれかを選択する箇所があります。
振替伝票を入力しようとすると、デフォルトだと日常仕訳の方が選択されているのですが、決算整理仕訳はどんな時に選択すればよいのか、またそれぞれの選択によってどんな違いがあるのかが個人的に気になって、freeeのサポートにも色々質問してみたので、その結果や私の考えについて纏めておきます。
決算整理仕訳はどんな時に使うべき?
freeeサポートに質問したところ、決算整理仕訳として入力することで、仕訳帳を見る時に決算整理仕訳であることが分かるので、そういった区分をしておきたいときに「決算整理仕訳」を使うのがよいということでした。
仕訳帳では「決算整理仕訳のみ」若しくは「決算整理仕訳以外」という区分で検索表示することも出来るので、後から分析やチェックする際などにも使えるかと思います。
日常仕訳と決算整理仕訳の違いは?
振替伝票で、日常仕訳として入力するのか、若しくは決算整理仕訳として入力するのかで、どのような違いや影響があるのかについても聞いてみました。
結論としては、先ほどの仕訳帳で決算整理仕訳であることが分かるということ以外、特に違いはないとのことでした。
ということで、細かいことを気にしなければ、すべてデフォルトで選択されている「日常仕訳」を選択しても問題はなさそうです。
決算整理仕訳を選択した方がいいのはこんな時!
ここからは個人的な見解ですが、以下のような仕訳を計上する場合には「決算整理仕訳」を選択するのが良いかと思います。
- 経過勘定(未収収益、前払費用、前受収益、未払費用)
- 法人税や消費税などの各種税金仕訳、税効果仕訳
- 貸倒損失や貸倒引当金
- 各種引当金(賞与引当金、退職給付引当金など)
- 減価償却
- 時価評価(有価証券など)
- 期末棚卸在庫の計上(売上原価の算定)
- 決算に伴う金額・科目の修正など
上記仕訳は、一般的に決算整理仕訳と呼ばれる仕訳たちで、基本的には決算時のみ必要になる仕訳です。
そのため、日常的に発生する売上や仕入、経費などの仕訳と区分するという意味でも、上記仕訳は「決算整理仕訳」として計上しておくのが良いかと思います。
これら仕訳は翌期に戻し仕訳が必要になったり、翌期決算期の決算整理仕訳にも影響してくる部分が多いので、後から仕訳帳などで検索しやすいように「決算整理仕訳」のフラグが立っていると便利かなと思います。
まとめ
freeeの振替伝票では「決算整理仕訳」として入力することができるので、一般的に決算整理仕訳に該当するような仕訳の場合は、「決算整理仕訳」として入力しておくことをオススメします。
freeeの振替伝票については、↓の記事でも詳しく解説していますので、もしよければこちらもご覧ください。