今日は11月26日、早いものでもうすぐ師走がやってきます。
12月といえば、個人事業主は決算月です。12月までの売上や経費で今年の所得が決まってきます。
この時期に私がお客様にお伝えしているのが「来年に向けた投資兼節税対策」です。
今年儲かっている方はそのまま12月を終えると利益が多く残って結果的に税金も多くかかってきます。
そこで、来年に向けた広告費や消耗品などの購入を年内にしておくことで利益を圧縮して節税をするのです。これは節税になると同時に来年の売上獲得のための投資にもなります。
ただ、注意点が2つありまして、一つが「無駄遣いはしないように」、そしてもう一つが「債務確定主義の原則」です。
無駄遣いに関して、節税になるとはいえ、無駄な支出をしては本末転倒です。節税になるのは【支出額×税率】の金額なので、税金以外は自分の持ち出しの支出であることを理解しましょう。無駄遣いするぐらいであれば、多少の税金を払ったとしても利益をそのまま残した方が結果的にはより多くのお金が手元に残ります。
債務確定主義というのは、税務上経費を計上するための要件の話で、お金を払ったとしても実際のサービス提供をまだ受けていなければ、その支出を費用に計上することはできないのです。そのため、例えば修繕費を業者に払ったとしても、実際の修繕作業がまだ終わっていない場合には、その支出は「前払金」となり「修繕費」に計上することはできません。支出の種類によっては、この債務確定の判断で経費計上ができない場合もあるため、この点留意して投資内容を検討するとよいでしょう。
例えば、パソコンなどの消耗品の購入や広告費であればすでに商品の譲渡やサービス提供は受けているので年内に費用計上できるためオススメです。
今年稼いだ利益を来年以降の売上のための投資に充てることで、投資と節税の両方を実現することが出来ます。利益が多く残りそうな方は是非ご検討いただけると良いと思います!