【医療費控除】人・医療機関がバラバラな医療費の領収書を効率的に集計する方法

今回は確定申告のプロである税理士が医療費控除を受けるために必要な医療費の集計をどのように行っているか、その方法をご紹介します。

医療費控除は家計を同じとする配偶者や子供の医療費も自分の医療費控除に含めることが出来るため、それが1年分となると結構な枚数になります。人はバラバラ、医療機関もバラバラだと、これらを1枚ずつ力業で集計するのは結構な重労働です。

医療費控除の適用を受けるには、「医療費控除の明細書」を作成し、確定申告書に添付する必要があります。医療費控除の明細書には、自分が支払った医療費(家族分も含む)を載せるので、医療費の領収書の集計が必要になるという訳です。

では、前置きが長くなりましたが、本題の医療費を効率的に集計する方法をご紹介します。

ポイントは、領収書ごとに集計するのではなく、人・医療機関ごとに集計する。そして、集計しやすいように事前に領収書を整理するという点です。

なお、医療費控除の明細書は人・医療機関ごとの記入で問題無い旨、「医療費控除の明細書」のフォーマットにも注意書きがありますので、その方法でも医療費控除は受けられるのか、という点は心配ご無用です。この方法でちゃんと医療費控除は受けられます。

領収書を整理しないまま、1枚1枚Excel等に入力して集計するのは、枚数が少なかったり、1人とかじゃない限りとても大変なので辞めましょう。ご家族の領収書も集計する方は、下記方法で集計することをオススメします。

STEP
医療費の領収書を人で分ける

例えば、父、母、子が2人いるような場合には、領収書の束を人ごとに分けます。この時点では、医療機関や日付はバラバラのままで大丈夫です。まずは人で分けます。

STEP
人で分けた領収書を医療機関ごとに向きを合わせて揃える

領収書が人で分かれたら、次はその人ごとに、医療機関で分けます。例えば、父で説明すると以下のような感じです。医療費控除の明細書を作るときには、「人ごと」かつ「医療機関ごと」に入力する必要があるため、以下のようの人と医療機関で分けた領収書の束を作ります。後で集計しやすいように、縦向き、横向きは揃えておきましょう。

領収書の束が出来たら、バラバラにならないようにクリップ等で留めます。

この領収書の整理を家族全員分行います。下記はその出来上がりイメージです。

STEP
電卓で集計して医療費控除の明細書を作る

人ごと、医療機関ごとに並べた領収書の束が出来たら、後は電卓で一気に集計します。医療機関ごとに並べているので、その医療機関の集計が終わったら随時医療費控除の明細書に入力可能です。

ここで、対象となる医療機関が多い場合には、何度も電卓集計と医療費控除の明細書を往復するのは手間なので、Excelで人(A列~)・医療機関(1行~)ごとに集計するのがオススメです。領収書ごとに集計する方法に比べて、予め人と医療機関が整理されているので、格段に楽になっているはずです。

以上、人・医療機関がバラバラな医療費の領収書を効率的に集計する方法についてでした。

いかがでしたでしょうか?ご覧の通り、税理士も意外と力ずくで集計しています笑

ですが、事前に領収書を整理した上で集計すれば、作業効率は格段に上がります。ご家族分の医療費も集計されるような方は参考になさってください。

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