MFクラウド会計ユーザーの方で自動仕訳ルールを活用している方は多いと思います。自動仕訳ルールを活用することで毎回仕訳を作る手間がなくなり便利ですよね。私も自動仕訳ルール機能は使い倒しています。
そんな便利な自動仕訳ルールですが、摘要欄の登録方法をどうするか考えたことはありますか?もしくは「これってどうやるのが正解なんだろう…」と悩んだことはありませんか?今日はそんな皆さんに日々顧問先の記帳作業を行っている税理士が『自動仕訳ルールにおける摘要欄の上手な登録方法』をご紹介します!
では早速結論から、
- 毎回明細の内容(店舗名など)は変わるけど勘定科目は同じ場合→自動仕訳ルールの摘要欄は空欄にする
- 毎回明細の内容は同じだけど、カタカナとかで意味不明な場合→摘要欄はわかりやすい表現に変える
- 上記1・2以外は自動仕訳ルールの摘要欄をとりあえずそのままにする
以下それぞれの解説です。
1.毎回明細の内容(店舗名など)は変わるけど勘定科目は同じ場合→自動仕訳ルールの摘要欄は空欄にする
これが一番使えるやり方です。
飲食店や小売店で多いんですが、よく「会社名・屋号+〇〇店」みたいなやつ多くないですか?
そういう場合は、下記のように共通の屋号(=ベローチェ)の部分一致にして、摘要欄を空欄にすれば実際に計上される仕訳では摘要欄に店舗名までが入った仕訳(=明細の内容のままの仕訳)が計上されます。
他にもよく使うパターンとしては、suicaの交通費とかもこれでいけます。
suicaの明細には電車やバスを使ったときに区間名も表示されるので、明細の内容は毎回違います。でもそれで毎回自動仕訳ルールを作っていたらきりがないので、下記のように最小限の部分一致条件で摘要欄を空欄にしておくのです。
そうすれば、勘定科目は旅費交通費で区間名もちゃんと摘要欄に入り、仕訳の登録作業もめっちゃ楽になります。
2.毎回明細の内容は同じだけど、カタカナとかで意味不明な場合→摘要欄はわかりやすい表現に変える
例えば、
のような明細だと、明細の内容がカタカナでパッと見わかりづらい。こういう時は上記だと「社会保険料」と書き換えておくことで、今後は仕訳を見るだけで社会保険料の納付の仕訳なんだなとすぐわかります。
明細の内容は毎回同じだけどそのままだとわかりづらい場合は、上記のようにわかりやすい表現で自動仕訳ルールを作っておくのがオススメです。
3.上記1・2以外は自動仕訳ルールの摘要欄をとりあえずそのままにする
上記1,2以外の場合とは、例えば下記のような明細の内容が毎回同じで、取引の意味もそのままで分かるような場合です。
こういう時はそのまま何も変えずに自動仕訳ルールを作っちゃえばOK。(上記の一致条件を部分一致にしているのは私の個人的な好みなので完全一致でも問題ありません。私は出来るだけ楽したいので基本「部分一致」を多用しています)
以上、『自動仕訳ルールにおける摘要欄の上手な登録方法』のご紹介でした。
自動仕訳ルールを上手く作っておくことで、仕訳登録作業が簡単になり、かつ後で帳簿を見たときにわかりやすい帳簿になります。自動仕訳ルールを上手く使えてないなーと思っていた方は是非活用してみてください。