私は2021年1月に独立開業して1年3か月ぐらいが経過しましたが、今思えばあれ無駄だったなーと思えるような出費も結構してきました。
最初から無駄な出費をゼロにするような完璧な経営者なんていませんが、起業・開業直後は安定するまでに時間もかかるので、出来るだけ節約する意識を持っておくのは大事だなと今振り返ってみれば思います。
そこで、今日は私の実体験も交えながら、起業・開業直後は出来るだけ節約することの大事さについてお話したいと思います。
起業・開業直後に節約することの重要性
最初は売上<コスト→資金は減っていく
起業・開業直後はまだ売上も小さいか、若しくはほとんどない状態なので、コストの方が大きくなって、最初に用意した事業資金はみるみる減っていくと思います。
事務所を借りるなら毎月家賃がかかってきますし、仕事を始めるために必要な備品の調達、商品やサービスを作るためにかけるコスト、そしてお客さんにPRするためにかける宣伝費など、とにかく最初はお金がかかります。
でも、そのかけたコストを回収できるのは、お客さんが商品やサービスを買ってくれた後です。
すぐに売上が出来れば最高ですが、普通はそんなに簡単ではないので、起業・開業直後は売上よりもコストの方が先行して、どんどんお金が減っていくと思います。
もちろん必要な投資は積極的に行っていく必要がありますが、無駄な出費は押さえつつ、節約する意識を持っておくことは大事です。
ゼロからのスタートなら仕事を得るのは簡単ではない
もしあなたが全くのゼロからビジネスを始めようとしているのであれば、仕事を得て、売上をつくっていくことの大変さを実感することでしょう。
私の場合は公認会計士としての資格で生活費を稼ぐ算段は立てていまたが、税理士としての確定申告や税務顧問のビジネスは全くのゼロからのスタートでした。
税理士業として本格的に営業活動をスタートして、初めての売上を上げるまでには2~3か月ぐらいはかかったと思います。
その2~3か月の間には、HPを作って、士業専門の案件獲得サイトに登録して、提案を何度も繰り返しながらやっと受注出来たような感じです。
どのような方法で営業・マーケティングしていくにもよるかと思いますが、ゼロから売上を作るというのは本当に大変なことです。
単発で売上が出来ても継続しないと意味がない
中には、前職からのお客さんを引き継いでいたり、運よく大きな仕事が受注できるような場合もあるかもしれません。
しかし、もしその仕事が単発の仕事だったのであれば、その仕事だけで余裕ぶっこいていると危険です。
けっこう余裕じゃーんと思っていても、固定費や必要経費は日々かかり続けていくので、売上も安定・継続的に稼ぐ必要があります。
実は私も前職からの紹介で開業初年度から数百万円単位の結構大きな仕事をしていました。
結構単価も良くて時間チャージだったので、時には月100万円ぐらいの売上になっていました。
それに気を大きくした私は、出張先で何度か豪遊するなど今思えば余裕ぶっこき過ぎてたなと思います。
そのため、起業・開業直後は売上を安定・継続させるまでは節約する意識を持っておくことが大事だなと思います。
これまでの出費で微妙だったやつ【体験談】
これまで私が出費してきた費用や支出で、今振り返ってみると微妙だったかなーと思える主なやつを3つご紹介します!
事務所家賃
私の場合は会計事務所業なので、開業当初から事務所(レンタルオフィス)を借りていました。
最初は借りるつもりはなかったのですが、自宅マンションが事務所登録不可ということだったこともあり、色々検討した結果借りることにしました。
今借りているのは秋葉原の万世橋に面したレンタルオフィスの個室で、3人部屋です。8階で眺めもよく、一目見て気に入ったので、すぐに契約しました。事務所家賃は共益費込みで約12万円です。
借りて良かったな思えることも多いですが、今振り返って考えてみると、自宅を引越して自宅兼事務所パターンにしたり、もう少し安い事務所にしても良かったかなと思います。
毎月12万円で、年間にすると約150万円です。
この固定費を自分がどれだけ売上に活かせているかというのはシビアに考えていく必要があります。
補助金コンサル
事務所の営業方針として、何をやっていくかということを考えた時に、私は補助金に力を入れたいと思っていました。
この気持ちは今でも変わりませんが、開業して半年ぐらいたった時に、士業向けに補助金コンサル(申請ツールや情報提供、申請書チェック・採点など)をしている会社から営業があり、ちょうど新規のお客さんから事業再構築補助金の支援依頼もあったことから、契約することにしました。
その契約は年間契約で最初の半年は月1万、残り半年は月3万というものでした。年間にすると24万円となり、結構な金額ですが、私はまー何件かやれば回収できるしぐらいの気持ちで契約しました。
しかし、実際に補助金支援をしたのはその新規のお客さん1件だけです。
もっと有効活用すればよかったのですが、自分自身他の仕事が忙しかったり、まずは税務系のお客さんの営業をするだけで精一杯だったりで、結局有効活用できたとは言えない状況です。
結局、その補助金コンサルは更新期限となる1年間で契約を解除しました。
ここから学べるのは、外部サービスを利用する場合には年間契約はリスキーだという点と、10万円を超えるような支出はもっと慎重に検討するべきだったという点です。
無駄使い
これは仕事の経費というよりはどちらかというとプライベートの支出の部分です。
開業初年度は、大きなスポット売上や目先の売上を重視していたこともあり、お金的には結構余裕がありました。
その余裕からか、プライベートの支出でも結構無駄使いが多かったかなと思います。
例えば、先ほども書いた出張先での豪遊、毎日3回行っていたカフェ、友人・知人との交際費、ゲーム・漫画・アニメ・映画などなど、今現在よりも無駄遣いしていた部分はかなりあったと思います。
今現在は、無駄に行っていたカフェが1日1回ぐらいまで減って、何か買うときもコスパを重視して、高い買い物は控えるようになりました。最近だと、ビジネスリュックが壊れて、3千円のリュックに買い換えました↓
プライベートでの支出が増えれば、その元は事業で稼いだお金なので、事業資金も徐々に減っていきます。
プライベートでの支出の節約は、事業資金の節約にもつながるのです。
それでも投資は必要なので、まずは少額から
ここまで無駄遣いは極力しないで、というような話をしてきましたが、売上を作るためだったり、将来の種まきのために投資は必要なので、その点は誤解なきよう。
大事なのは、無駄遣いをしないことです。
そのためには、まずは少額から始めてみるということが大事かなと思います。
いきなりいいやつを買うんじゃなくて、まずはちょっと安いやつで試してみる。
いきなり年間契約にするんじゃなくて、まずは1か月ぐらいのお試しでやってみる。
そんな感じで、必要な投資はするんだけど、事業資金は大事に使っていくという意識が、経営者にとっては大事なことだなと今は思います。
まとめ
今日は「起業・開業直後は出来るだけ節約する意識が大事」というテーマでお話しました。
起業・開業直後は売上を作っていくために色々試行錯誤することになると思いますが、売上が安定してくるまでは極力節約しながら、売上獲得・事業拡大を図っていくという意識が大事かなと思います。
事業資金は大事に使っていきましょうね。(←過去の自分に言ってあげたい^^笑)