金融公庫で創業融資を受けたいならば、是非「月次収支計画書」も付けましょう。創業計画書にも業績見込みについて書く欄はありますが、それだけだと裏付けが弱いので、別途収支計画書を作成することで、業績見込みに説得力が増します。そしてそれが融資の成功率アップや融資金額のアップにつながります。
創業計画書や収支計画書のひな形はこちらから自由にダウンロード出来るので、これらフォーマットを利用して作成すれば問題ありません。もちろん自分でExcel等でオリジナルの資料を作ってもよいですが、私の過去の経験上オリジナルの資料の方が融資審査上良いと感じたことは特にありませんので、金融公庫のひな形を利用すれば十分かと思います。むしろ、オリジナルの資料は初めて見る人は見づらい可能性があるので、オリジナルの資料を作る場合にはその点逆にご注意ください。
なお、収支計画書だけだと説明しきれない部分が出てくることもあると思いますので、その場合にはポイントポイントで適宜参考資料を添付しましょう。
金融公庫が公開している収支計画書の記載例は下記になります。以下、作成時のポイントを解説します。
月次収支計画書を作成するときのポイント
- 融資を受けた前提での収支計画にする
- 収支計画はある程度目標的な数字でOK。強気すぎてもダメだけど、弱気過ぎてもダメ。
- 算出根拠は数式や過去の経験(実績)など客観的な形で示す。
- 売上達成に向けた取り組みは内容を充実させる。1個だけじゃなく2個、3個と色々な施策を入れたい。
- 借入金の支払利息や返済額は、こちらの返済シミュレーションで計算
- 売上が計画を下回った場合の資金調達方法は、計画未達でも返済には問題ないことが示せればOK
月次収支計画書は創業融資を受ける際の必須資料ではありませんが、これがあると事業計画にもぐっと説得力が増します。実際の経営においても収支計画を考えることは間違いなくプラスなので、是非収支計画書も作成されてみてはいかがでしょうか?