先日金融公庫で200万円借りました。全額運転資金です。
なぜ借りたかというと、目先落ち着いた経営をしたかったというのと、経験のために実際に借りてみたかったというのが主な目的です。事前準備等一定の手間はかかりますが意外とすんなり融資を受けられた印象です。
今日はそんな借入について、事前に準備した資料や面談で聞かれたことなどの経験談をお話したいと思います。
なぜ運転資金200万円を借りたか
ちなみに、どんな融資制度で借りたかというと、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」という融資制度で、コロナ影響により売上が所定の割合減少していれば、実施当初3年間は無利子になります。
まだ開業後2年経過していないので、創業融資でも良かったのですが、コロナ融資の方が金利優遇が大きいのでこちらにしました。創業融資だと創業計画書が必要になりますが、コロナ融資だと不要なのでその点は少し楽かなと思います。(どっちにしても当期の見込資料はあった方が良いですけどね)
借りた目的としては、以下の通り。
私は2022年は既存顧客の対応、毎日ブログ、知見の積み上げに重点を置いており、売上拡大や規模拡大は来年以降に取り組む予定です。なので、気持ち的にも余裕を持つために、運転資金の安定化を図りたいという目的がありました。
そこで、2022年の残り半年程度の運転資金として200万円の融資希望を出し、希望通りの満額融資を受けられました。
もう一つの目的が、金融公庫での融資経験を積むために、実際に自分で借りたみたかったというものです。
お客さんの中には融資を受けたいという方も結構いらっしゃるのですが、自分が融資を受けたことがないんじゃ、なかなかリアリティのあるアドバイスやサポートが出来ません。そこで実際に融資を受けてみました。
金融公庫以外だと、信用金庫からの設備投資資金の融資は受けていますが、金融公庫は政府系金融機関ということで、民間とは手続きや流れが結構違いますからね。
200万円借りるまでの流れや体験談
手続きの流れ。融資申込から着金まで約1か月
利用する融資制度によって若干違いはあると思いますが、今回私が利用したコロナ融資の流れは以下の通りでした。
- 必要書類の準備(所要期間:1日)
- インターネット申込(所要期間:1~2時間くらい)
- 公庫担当者から電話連絡(②から1週間後)
- 支店で面談(任意。私は③から5日後)
- 融資決定&必要書類の返送(面談から約10日後に書類通知)
- 着金(⑤書類返送から4日後。申し込みから約1か月後)
私は、他予定の関係で面談日の設定をちょっと後ろ倒しにしたので、それを電話連絡があった翌日とかにしていれば、3週間ぐらいで着金まで行けたと思います。
面談も1時間ぐらいで終わり、追加資料も特に求められず、全体的にはスムーズに進んだかなという印象です。
事前に準備したもの。+αは必須
事前に準備した資料としては、コロナ融資では必要資料が明記されていたので、それをベースに資料を準備しました。コロナ融資で必要とされている資料は以下の通りです。
ネット申し込みをしたので、①は不要。また全額運転資金だったので、④の見積書も不要でした。⑦も特に関係ないので該当なしです。
⑤の「ご商売の概要」については、それよりも内容が充実している「企業概要書」を代わりに提出しました。企業概要書とは、融資申込の際に1期以上経過している事業者が始めて融資申込をする際に提出する資料で、創業融資の場合でも使うことがあります。
上記の他、面談当日には以下資料を持参しました。
・当期の実績見込み
→直近の確定申告書で直近業績が分かったとしても、これからどうなるのかというのが融資審査ではとても大事なポイントになります。当然面談でもそのあたりの話がメインになります。なので、最初から作っておいて、面談当日に提出しました。
・自社HP兼ブログのグーグルアナリティクスの画面コピー
→今回の融資申込の目的の一つとして、今は毎日ブログを通じて、自分のナレッジの積み上げや知名度の向上というのがありました。面談でもその旨もちろん説明しますが、口だけじゃ説得力はありません。なので、毎日ブログを頑張ってどれだけのPV数が出ているのか、そして伸びているのかがわかる資料として用意しました。なくてもいいかもですが、あって損はありません。
面談で聞かれたこと。貴社の強みはなんですか?
面談では、主に下記を聞かれました。
- 今の事業内容
- 過去の業績の内容
- 借入の状況(信用金庫で借りていた200万について)
- 公庫融資を受ける理由
- 当社の強みや他社よりも優れている点
- 今後の業績見込み
概ね想定していた通りの面談内容でしたが、中でも「当社の強みや他社よりも優れている点」については、聞かれた時に内心ドキッとしました。
こういったシンプルかつ鋭い質問はいざ聞かれるとやはりドキッとしますね。正直そこまで考えていなかったので、「クラウド会計に強い」や「フットワークが軽い」といった返答しか出来ず、大した返答も出来ませんでした。。。
面談でも気は抜かずに事前に想定問答などはある程度はしておいた方がいいかなと思いました。特に融資を受けるための自己PR(当社の強みや他社との差別化)という点については、事前に考えおくことをオススメします。
まとめ
以上、税理士が金融公庫で運転資金200万円借りた話についてでした。
融資関連の話は今後もブログで書いていこうと思います。