税理士から提案がない!のはなぜか?

税理士を探している方で結構お見掛けするのが「税理士から何の提案もなくて不満を感じている方」です。

せっかく税金のプロに仕事をお願いして色々お得になるようなアドバイスがもらえると思っていたのに、それが全くないと不満を感じるのも無理はありません。お気持ちはわかります。

なぜ税理士から提案やアドバイスがないのか?これには色々と原因が考えられるため、税理士目線からその原因についてお話ししたいと思います。

目次

税理士から提案やアドバイスがない理由

原因1:税理士の資質・性格・能力

税理士も人間なので、資質や性格はバラバラです。税理士の私が言うのもなんですが、ほんとに色々な税理士がいるなと思います。

サービス精神旺盛な税理士や気配りができる税理士であれば、気の利いたアドバイスをくれるでしょう。

ですが、あまりそういった付加価値サービスに興味がない税理士であれば、期待は薄いかもです。

また、アドバイスが得意だったり、アドバイス出来るだけの知識や経験があればよいのですが、まだ経験が浅い税理士だとそういったサービスが上手くできない場合もあります。

あなたが依頼する税理士がちゃんと能力や経験があり、また「アドバイスをする」ということをちゃんと大事にしているかどうかで、提案やアドバイスがどの程度あるかは変わってきます。しっかりと見極めましょう。

なお、税理士業界ではあるあるですが、税理士ではない人が担当者になると専門的なアドバイスをもらうのは難しいと思いますので、その点も要確認ポイントです。

原因2:料金が安い(価格の価値観のズレ)

料金の安さも提案やアドバイスに影響します。当然ですが、料金が安いということはそれだけサービスを削減しているということです。

外食のお店でも、高級料理店、大衆的な料理店、格安の料理店ではサービスに差がありますよね。それと同じです。

料金設定は税理士によって全然違います。致せり尽くせりなサービスを謳う税理士であれば料金は高めでしょうし、料金が安い税理士はサービスを限定していることでしょう。

ここは依頼者であるあなたがどのレベルのサービスを求めているのかで選択が変わってくるので、事前にしっかりと検討しましょう。細やかなサービスを希望しているなら多少の料金は受け入れることが大事です。

ただし、料金については人によって価値観が異なるので、この料金で高いか安いかは税理士側と依頼者側でズレが生じる可能性があります。この料金の相場観のズレはなかなか難しいところですが、とても大事なことです。

もし「自分はこんなに払っているのに何も提案がない!」と感じるのであれば、税理士に率直に話してみることをお勧めします。話してみればお互いの価格の価値観がズレているのかどうかがわかるため、その後改善できる可能性があります。

話したことで結果的に価格の価値観に対する隔たりが大きいようであれば、お互いに譲歩できるか相談し、それが難しければ別の方を探す他ないかなと思います。

原因3:提案してほしいという思いが伝わっていない

意外と大事なのがこれで、依頼者側のニーズがちゃんと伝わっていないということも結構あるあるかなと思います。

自分はどのようなサービスを求めているのかは契約時やその後の面談でちゃんと伝えておきましょう。そうしないと税理士側が気付かないこともあります。

依頼者側にどのようなニーズがあるかも含めて汲み取るのがいい税理士だとは思いますが、それがちゃんとできる税理士ばかりではありません。やはりお互いによく話し、コミュニケーションを取ることは大事だということですね。

原因4:相性が悪い

相性が悪いと提案やアドバイスをもらうというのも実際問題難しくなるかなと思います。

税理士も人間なので、嫌いな人や苦手な人に対しての接し方は変わります。

こうなると依頼者側にとっては損なので、自分と相性が合う税理士を探すことをお勧めします。

自分と相性が合う税理士がどんな人なのかは、契約前に色々な税理士と面談して実際に話してみることをお勧めします。見積もりをもらうだけだと税理士の人となりや事務所の方針・雰囲気などはわからないものです。

原因5:特にアドバイスすることがない

最後にこれもちょくちょくあるのですが、中には特に提案・アドバイスするようなことがないという方もいます

例えば、利益が出ていない方はそもそも節税する税金がありませんし、サラリーマンが副業している場合の事業所得もサラリーマンという特殊事情のために節税対策が限られているというような実情があります。事業内容にほとんど動きがなければ経営アドバイスもあまりできないかもしれません。

個人的には提案やアドバイスをするだけでなく、今の状況を伺ったり、世間話をするのも大事なことかなと思いますが、特にアドバイスがなければ特段連絡はしないという税理士も結構いるのではと思います。

ただ、自分がそういう状況なのかどうかも税理士と話しをしてみないとわからないので、そこも含めて税理士とは色々話をすることが大事かなと私は思います。

まとめ

税理士に依頼してよかったと思えるかどうかは、もちろん税理士側が頑張らないといけませんが、依頼者側の意識や行動も大事になってきます。

税理士に何を・いくらで依頼するのか、普段どのような関係性でいてもらいたいのか、その辺のニュアンスはお互いにちゃんと話さないとわからないこともあるので、税理士とはその辺のこともちゃんと話しておきましょう。

そういった話ができない税理士だったらどうしようもないので、その時はいっそ税理士変更するしかないかな・・・と思います。

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