今年も早いものでもう11月ですね。だんだんと年末が近づいてきました。年末が近づいているということは、個人所得税の確定申告の締めも近づいているということで、今日は「税理士探しはお早めに!」というテーマで話をしたいと思います。
本記事でお伝えしたいのは、税理士探しは早めにした方が料金的にも、サービス内容的にも良いですよ!ということです。
税理士探しを早めにした方が良い理由
もし確定申告や記帳代行を税理士に依頼しようと考えているのであれば、早めに見つけることをオススメします。
その理由としては、大きく①料金面と②サービス内容の面からの2つの理由があります。
<①料金面>
税理士料金は税理士によってバラバラなので一概には言えませんが、期限がギリギリになるほど料金が高くなる傾向にあることは間違いないと思います。
需要と供給の面から考えても、期限がギリギリになるほど供給(市場における税理士のサービス提供の量・余力)が減り、需要と供給が一致する価格は高くなる(料金を高くしても需要はあるため)と考えられるからです。
もし私であれば、期限ギリギリの依頼は税務リスクと特急対応ということで何割か上乗せすると思います。
<②サービス内容の面>
税理士を早めに探した方が良いのは、サービス内容の面からも言えます。
例えば、節税対策をするためにはその申告期間中に対策をしないと意味がありませんし、消費税の選択届出関係は翌期が始まる前までに届出をする必要があります。
また、確定申告は税理士に依頼すれば終わりという訳じゃなくて、売上や経費などの資料を準備してそれを税理士に提供する作業も必要で、結構時間がかかります。申告期限ギリギリだと期限に間に合わない可能性も出てきますし、税理士的にも税務リスクが高くなるため、受けたくないという税理士も少なくないと思われます。
さらに、税理士も複数のお客様を抱えているので、単純に余力がなくて新規は受けられないというケースもあります。申告期限ギリギリになるほど、そういう税理士は増えてくるでしょう。そうなったら、そもそも税理士を見つけることすら難しくなってきます。
個人事業主なら年内が理想
じゃあ、具体的にはいつぐらいまでに税理士を見つけた方が良いのかというと、個人事業主なら年内が理想かなと思います。
これは、節税などのアドバイスや消費税関係は年内に対応しないといけないというのもありますが、所得税確定申告の事前準備は大体年内には終わっているからです。確定申告には色々な資料が必要になるので、その依頼を年内にお客様に行い、年明け1月末ぐらいには資料を戴き、2月~3月前半にかけて作業・申告・納税というのが標準的な段取りになります。
そう考えると、年明けから税理士を探したとしても、対応出来ない(しない)税理士も少なくないということです。もちろん余力がある税理士や税理士事務所であれば年明けからでも対応すると思いますが、前述の通り、その数は少なくなっていきますし、料金的にも多少上乗せがあることは承知しておくべきでしょう。
ということで、個人事業主の方で税理士に確定申告を依頼しようと考えているのであれば、年内に見つけておくことをオススメします。
法人なら翌期決算が始まる前が理想
法人の場合も基本的には個人事業主と同様です。法人の場合は、決算期はバラバラなので、翌期決算が始まる前までには税理士を見つけておくと良いかと思います。
なお、法人の場合は法人設立段階から税理士に依頼している方が多いと思うので、あまり新規で税理士を探すという方は多くないかもしれませんね。どちらかというと、新規というより、税理士の交代で探す方が多いかと思います。
その観点で申し上げると、税理士交代は引継ぎする税理士も、新たに引き継ぐ税理士も、お客様もみんな手間がかかる地味に面倒なやり取りなので、決算期が変わるちょうど区切りのタイミング(前期の申告・納税までが旧税理士で、翌期から新規税理士)で切り替えることをオススメします。税理士交代については、以前に注意点などをまとめた記事を書いているので、もし興味があればご覧ください。
まとめ
税理士探しに限らず、物事の対応は早め早めにするのが良いのかなと思います。
年末といえば大掃除でハウスクリーニングを業者に頼んだりとかありますよね。私も依頼した経験がありますが、やっぱり評判が良い業者さんは早めに埋まっている傾向にありました。税理士も同じようなことが言えるので、税理士を探している方は早め早めに探されることをオススメします!