税理士業をしていると業務の範囲はホントに幅広いので、自分が今まで経験したことがないことにも時にチャレンジすることが求められます。未経験分野だと事前知識やノウハウがないので、不安になるときもあります。
でも、その不安を解消するためには、その分野の知見やノウハウを経験して身に付けるしかありません。これは一朝一夕で身に付くものではなく、日々の業務に一生懸命取り組んでいく中で得られるものです。
これは、私が監査法人時代のとある先輩からアドバイスいただいた考え方で、今でもとても参考にさせて頂いてます。この考え方は、仕事で分からないことが多くて漠然とした不安をお持ちの方とかには参考になるお話かと思いますので、お伝えさせて頂きます!
仕事での漠然とした不安→日々の業務で知識やスキルを積み上げる
私は以前、監査法人という公認会計士がいっぱいいる特殊な会社で比較的大きな会社の会計監査の仕事をしていました。会計監査の仕事では、例えば収益認識基準・減損会計・連結・企業結合・IFRSなど難しい会計や税金の話が多いので、日々の仕事をこなしていくのも結構なプレッシャーに晒されます。
そんな中、私は自分の知識やスキルが全然追いついていないような感じがして、漠然とした不安を持っていたのですが、それをスーパーマンみたいな先輩に相談してみたら、「それは、日々の仕事に一生懸命取り組んでいく中で身に付けていくしかない」的なことを言われました。
目の前の仕事やタスクをこなす中で、色々調べたりします。時には周辺知識も調べないといけないかもしれません。答えは何か?なぜそうなるのか?事例は何かあるか?など、目の前の課題に一生懸命取り組んでいくことで、その課題についての知識やノウハウを身に付けることが出来る。それを地道に積み重ねていくことで、他の人には負けない知識やスキルを身に付けられ、自分が仕事に対して自信を持てるようになる、そういう意味です。
本を読んだり、研修動画を見たりするのもいいですが、いくら先回りしてもすべての課題やタスクに事前に対処することはなかなか難しいでしょう。むしろそういう事前対処的な考え方が強いと一向に不安は解消されず、日々漠然とした不安に駆られるかもしれません。(私はどちらかというこういうタイプですが)
そうした事前準備でも対処できないことは多く発生するので、課題やタスクが発生したときに真剣に、一生懸命学び、取り組むことでその場で知識をスキルを身に付けていくという考え方が大事になってきます。そしてそれをちゃんと積み上げる意識を持っておくこと。
逆に言えば、仕事に自信を持って取り組んでいくためには、一朝一夕では出来ないという話で、数か月、数年の努力を続けることで得られるものと言えます。
この考えがあれば、難しい仕事でも向き合う姿勢が得られる
この考え方の副次的な効果として、難しい仕事やタスクがあっても逃げずに向き合うことが出来るようになるという効果があります。
難しい仕事に向き合うのは大変です。プレッシャーやストレスも大きいでしょう。でも、その仕事やタスクに向き合って、取り組んでいく過程で自分の知識やスキルが向上していき、その領域での自信につながるということが分かっていれば、その仕事と向き合う勇気やモチベーションが得られます。
難しい仕事から逃げていると、残念ながら自分の能力はなかなか上がらないというのは事実かなと思います。
ただし、いわゆるブラック企業のような過度なノルマやプレッシャーを与えてくるような環境で頑張る必要は全くないと思うので、そんな環境であればむしろさっさと逃げるか、回避しましょう。そんな環境で生真面目に頑張っても、いいように利用されるだけですし、自分が疲れてしまいます。
なので、難しい仕事に向き合う時は、自分の気持ちや体を最優先にして、無理のない範囲で頑張ると良いかなと思います。息抜きやストレス発散をすることも大事です。
まとめ
以上、ちょっとまとまりのない話になっちゃいましたが、要は一生懸命仕事をやっていけば、必然的に自分の知識やスキルは向上していき、いつの間にか仕事にも自信を持って取り組んでいけるようになるので、頑張りましょう!という話です。
私もまだまだ不安なことは多いので、自分に言い聞かせているところはあります^^笑